本やらなんやらの感想置き場

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ブログを4年継続した感想、あるいは僕が4年間ブログを続けられた理由

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今年でブログを始めてから約4年。思えば長いこと書いてきたものです。最初の方は非常にやる気があって、毎日のように投稿していたのが段々とペースが落ち、されど執筆自体は続けることができ、投稿記事数は約300、本ブログ全体の合計ページビューは約40万となりました。このような取り止めのないブログの記事を読んでくださっている皆々様方、ありがとうございます。

ということで、早速本題の4年間ブログを書いてみた感想を書いていきます。

当初、本ブログを始めた時は、自分が直接世界と繋がっているかのような高揚感がありました。今まで、単なるコンテンツを消費する側だった自分が、コンテンツを作り出す側になり、いろんな人に見てもらえる。そんなワクワク感があって、当初は2日に1度ぐらいは記事を投稿していたように思います。

それから、しばらく日々が経過して、現実は思っていたよりも地味なんだなと感じるようになりました。突然記事がバズって世界が一変する訳でもなく、ただの平凡で当たり前の日々に少し彩が添えられたという感じです。僕の人生を牛丼に例えていうならば、このブログは牛丼にサービスでついてきた半熟卵といったところでしょうか。あると嬉しいけれど、ブログそのもので日常がガラッと変わるわけではない。日常は日常としてただそこにあり、またブログもブログとしてそこにある、といった感じです。

しかし、ブログをやっていて、嬉しいこともありました。例えば、以下の映画の感想記事は約4万5000人に見ていただけることとなりました。

「パラサイト 半地下の家族」考察及び感想:世の中、思いやりと金。 - 本やらなんやらの感想置き場

4万5000とは、途方もない数です。私が今まで映画の話をしたことのある友人の数は大幅に超えていますし、もしかすれば今までの僕の人生で知り合った人々の数を合計しても、4万5000人までは行かないかもしれません。そんな数多の方々に、少しなりとも自分の思いを伝えられたということは、(それが数分間で消費されるに過ぎないものであったとしても)とても素晴らしいことであったなと思います。

ただ、先にも述べた通り、それで何か人生がガラッと変わったという訳ではありません。身近の人にこのブログのことをほとんど教えていないこともあって、私の普段の世界とブログの世界は基本的に隔絶しています。また、基本的にブログ記事のコメント欄で交流が起きる訳でもありません。交差点で行き交う人の傍で、覆面をしながら掲示板に物をただひたすらに書き連ねているというのが、現在の私の正確な描写なのかもしれません。私のブログにより世界が変わることはなく、世界によって私のブログが変えられることもありません。一般人の私は、ただこれからも一般人であり続けるのでしょう。

そんなこんなで、本ブログを書くことにより、私が直接的に得られたメリットというものはあまりなかったのかもしれません。それでもなお、私はこのブログを続けて記事を書き続けている。それはなぜか。

改めて考えてみると、結局それは書くことが楽しかったからだということに他ならない気がしています。作品等に触れた後で、書くことにより思考をまとめ、自分の内なる世界を言語化する。もはやあまり他人の目を気にせずに自分が書いている記事は、当然のごとく自分好みにチューニングアップされた記事であって、後から読み返してみるととても楽しい。それが、本ブログを続ける何よりものモチベーションになりました。

少なくとも、私の4年間のブログ生活を振りかえってみると、自分自身という読者が望んでいたからこそブログが続けられてきたという点が大きかったのかもしれません。書きたいことを書けるだけ、されど重荷に思わず気楽に書き続ける。それが、僕のような種類の人間が、ブログを継続した理由であり、ブログを継続するコツなのではないかと思いました。

これからブログを始めようとしている方がいれば、こう伝えたいものです。ブログそれ自体は大したものではない。気が向いたら書けば良いし、嫌なら何ヶ月でも放置して、それでも書きたくなったら書けば良い。気負わずに、のんびりと続けていけば良いと思うのです。たかがブログ、ではあるのですから。