「ダンジョンメーカー」レビュー - 本やらなんやらの感想置き場

　ダンジョンメーカーは、iPhoneのゲームアプリです。ジャンルはストラテジーです。

　このゲームは特にストーリーがないので、エンディングまでにかかる時間といったものはありません。現在10時間はプレイしましたが、少しずつしかモンスターなどの要素が解放されていかないので、全ての要素を達成するまでには、相当時間がかかりそうです。

　ただ、途中で飽きてきたので、これ以上はあまり遊ばなそうです。

☆☆☆(最高評価は☆5つ)

　本ゲームは、ダンジョン作成、戦闘、イベントを繰り返して進んでいきます。下記のように、ダンジョンの作成か戦闘をするか選び、それが終わると一日が経過します。ゲームオーバーとならずに、なるべく多くの日数生き残ることが、ゲームの目的となります。

　一日の始まりでは、3つのカードから1つを選択します。カードには、選ぶと戦闘が始まるカード、選ぶとダンジョンの作成等ができるカード、コインを使って様々な強化ができるカード、イベントが起きるカードなどがあります。この選んだカードによって行動することになります。

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　まず、戦闘について見てみましょう。本作は、ダンジョンのボスがヒーローに立ち向かうゲームで、ダンジョンはこんな感じになります。

　一番右からヒーローがやってきます。そして、ヒーローがトラップ(画面右の矢が書いているマスがその一例)のマスに入ると、ダメージを受けたり状態異常を受けます。また、モンスターのいるマスに入ると、モンスターと戦います。

　戦闘はほぼ自動で行われ、HPがゼロになればユニットが消滅します。一定数のヒーローを倒せばこちらの勝ち、ヒーローがボス(一番左)を倒すとゲームオーバーです。この辺は、タワーディフェンスに多少似ていますね。

　それぞれの四角には様々なトラップやモンスターを置くことができます。戦闘に勝利したり、上記のカードを引くことで、モンスターを獲得してダンジョンに置いたり、モンスターを強化したり、モンスターを置く場所を設置したり、トラップを置いたり、トラップを強化したりできます。

　そして、カードに記載された行動を行うと一日が終了します。

　こうやって聞くと、システムが多少複雑に思えるかもしれませんが、やっていることは意外とシンプルです。ただ、トラップの設置する場所等を工夫することで、かなり有利になるので、そこに戦略性が生まれます。

　しかし、10時間くらいやってみると、意外とやれることの幅は大きくないなと気付きます。一日の始まりに選べるカードや、イベントカードにそこまでのバリエーションがないので、どうしても飽きてしまうのですよね。

　まとめると、最初の10時間くらいは凄く面白いゲームシステムです。ただ、やることが繰り返しなので、そのうち少しずつ飽きてきます。

　一定の条件を満たすと新たな要素(新モンスター、新たなトラップ、ゲームオーバー後のモンスターの引継ぎ等)が解放されるのですが、その条件を満たすのが徐々に難しくなってくるので、途中から新しい要素を体験できなくて飽きました。

　一番簡単な難易度(レベル1)であれば、比較的簡単に次のレベルが解放される100日(これが一定の目安)まで生き残ることができます。

　一定程度面をクリアすると、新たな難易度が解放されます。徐々に無理ゲーとも思える難易度になっていくので、レベル10までクリアするには相当根気が必要でしょう。

　ありません。

　かなり精細なドット絵のグラフィックとなっています。眺めているだけでも楽しいですね。

　BGM、効果音共に良好ですが、特筆するほどではありません。　

　本作は、それなりに面白いストラテジーゲームです。特に、最初の10時間くらいは、自分で戦略を考えたりするのがすごく楽しいゲームです。

　しかし、繰り返しの要素が非常に大きいゲームなので、段々飽きてきます。まあ、360円のゲームなので、値段相応と言えるでしょうね。

　タワーディフェンスやストラテジーが好きな方は、買うべきだと思います。iPhoneにおけるこの手のジャンルのゲームとしては、よくできています。また、価格相応の価値は確実にあります。

　いずれにせよ、400円弱ですので、そのぐらいの金額が気にならないのであれば、とりあえず買ってみてはいかがでしょうか。