作品情報
映画ポスター ワイルドスピード スーパーコンボ ホブスアンドショウ Hobbs & Shaw US版 hi3 [並行輸入品]
- 出版社/メーカー: tomohochikaze
- メディア: ホーム&キッチン
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評価
☆☆☆(最高評価は☆5つ)
※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。
ネタバレ感想
本作は、ホブスとショウの二人の対比させた演出が面白いと同時に、いつも通りアクションが楽しい作品でした。ただし、カーアクションという点では少し期待が外れたところもあったかなという作品でした。
本作の演出は、最初からホブスとショウをうまいこと対比させていて良かったですね。アングラの香りがするカラオケパーティー会場で力で圧倒するホブス。高級そうな店でシャンパンを振り回しながら華麗に戦うショウ。それが細かいカットを積み重ねながら交互に描かれる様は唸らされました。それは、エンドロールに至るまでも同じで、今まで見た二人主人公の作品の中でもトップクラスに巧みな演出でした。
次に、アクションに目を向けると、ちょっと違うかなーと思ったところもあったのが事実です。本作は、アクションもミッションもそつなくこなすショウというキャラクターや映画の随所に見られるハイテク機器のせいか、全体的に洗練された小洒落た印象を受けました。そのため、映画を見ながら、某有名スパイ映画が自然と思い起こされたほどです。また、前半にそこまでカーアクションがなかったり、ギャングやヤンキーっぽい人たちが出てこなかったことも、そのような印象を与える一因となっていたように思います。そのため、今までのワイルドスピードにあった良い意味での熱気やアングラ感は、少し感じられなかったような気がしました。
ただ、そのような点を除けばアクション自体は楽しかったです。ホブスとショウの戦い方の違いを見ても面白かったですし、ハッティーのアクションは鋭くて見入りました。ホブスが敵を吹っ飛ばすのも爽快でしたしね。また、中盤の研究所での戦いのシーンまでは、やっぱり前作のアイスブレイクほどは盛り上がりにかけるなと少し残念に思っていましたが、後半のサモアでの戦いはとてもエキサイティングでした。
特に、車を連結させてヘリに対抗するという発想は、馬鹿馬鹿しいと共に天才的でした。バーフバリといい、本作といい、こういう馬鹿馬鹿しい発想大好きです。こんな映像今まで見たことありませんでしたし、最終的にホブスが自分でヘリを引っ張るあたりが意味が分からなくて笑いました。加えて、凄まじい処理能力を持つラスボスのブリクストンを倒す方法が、片方が殴られている間にもう片方が殴るという脳筋な解決法だったのも最高でした。サモアでの戦いに全体的に言えることですが、筋肉は正義って感じでイカしてましたね。
本作を見て、もうちょっとカーアクションが話の中心にあったら良かったなと思ったのも事実です。まあ、本作はあくまでスピンオフですし、もっとすごいカーアクションはワイルドスピード9に期待ということでしょう。次回作も楽しみです。