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映画「閃光のハサウェイ」感想:置いてけぼり

作品情報

監督:村瀬修功

評価

☆☆☆(最高評価は☆5つ)

※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。

ネタバレ感想

最初に断っておくと、私は今までガンダムシリーズを観たことは一度もなく、映画視聴時にはガンダムとモビルスーツの区別もついていなかった。その時点で、本作の感想記事を書く資格を欠いているようにも思われるが、完全に初見の立場から観た閃光のハサウェイの感想も、それはそれで意義がありそうであるから、以下書いてみることにする。

本作の感想を一言で表すとすると、「なんのこっちゃ」というものである。映像自体はとても綺麗で、迫力も音楽も申し分ない。しかしながら、物語の序盤から、ロケットで地球上に置き去りにされたかのような感覚があった。

シャアが出てくる。シャアの名前は聞いたことがあるものの、シャアが何をやっていたのかが分からない。ハサウェイ=マフティーが政府の高官の乗っていた機体に同乗していた。しかし、この目的もよく分からない(彼らの顔を見たかったという後のハサウェイのコメントもよく分からない。)。ギギの性格もよく分からない(テロリストの乗っている機内で、突然立ち上がって「やっちゃいなよ」とか言うか普通。。。)。

そして、テロリストの親玉をやっている状況でハサウェイがうだうだ悩んでいるのも分からない。そもそも、ハサウェイはギギがいるかもしれないホテルの上階(レストラン、ダンスフロアなど)に攻撃する指示を出しており、ギギを突き放すような態度をとっていたにもかかわらず、攻撃指示を出した後にギギをあれだけ気遣うのもよく分からない。どっちつかずがすぎるように思う。

また、なぜテロ行為を行っているのかもよく分からない。地球環境のためという風に行っていたが、ハサウェイが旅する地球の環境はそれほど悪いようにも思えない。「暇なんだね。その人さ。暮らしってそんな先考えている暇ないやね」というタクシーの運転手の発言の方が、よっぽと共感も納得もできるし、そもそも平和的行為で解決できないのか分からない。テロ行為で街を破壊することの方がよっぽど地球環境を破壊していないかと思わなくもない。また、ハンターの立ち位置もよく分からなければ、マフティーがハンターを叩かない理由も分からない。あと突然出てきた緑髪の少女誰?基地で登場する有象無象誰?宇宙にガンダムがあった理由もよく分からないし、今後物語がどうなるかも全く分からない。物語のラストシーンでは、え、これで終わりかよというあっけない終わりであった(流石に続編があるということで後から安心した。)。

本作は、明らかに、既存のガンダムシリーズを観なければ分からない内容となっており、一初心者としては完全に置いてけぼりとなった作品だった。本作と同じ時間を、本作の解説を見るのに費やし、ようやく、そことなくストーリーの意味がつかめて来たものの、それでも頭の中は?で一杯である。

まあ、良いのだ。本作は、今までの作品の続編であることを理解せずに観た自分が悪かったのであるし、なんとなくで観ていただけでもそれなりには楽しかった。次回作は、もっと予習をしてから観てみようと思った作品だった。

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