はじめに
例えば忙しいとき、後輩や部下等に送るメールが知らず知らずにパワハラっぽい文章になってしまうこともあるかと思います。 そのようなパワハラ的文章を、生成AIを用いて防ぐ方法をお教えします。
やり方
やり方は非常にシンプルです。任意の生成AIに以下のプロンプトを入力するだけです。
以下のメールはパワハラですか。パワハラであれば、適切なメール文に直してください。【メール案を入力】
これだけで、パワハラっぽい文章かどうか判断してくれて、パワハラっぽい文章であれば直してくれます。
具体例
それでは、実際に上記のプロンプトを活用してみましょう。以下をClaude 3.5 Sonnet入力してみましょう。
以下のメールはパワハラですか。パワハラであれば、適切なメール文に直してください。老婆心ですが、メールの返信が遅すぎるように思います。学生であればまだしも、社会人でこの遅さは常識に欠けると思います。気にする上司もいると思うので、もっと早い返信を心掛けてください!
すると、Claudeからは以下のような返信が返ってきます。
このメールは確かにパワハラ(パワーハラスメント)的な要素を含んでいます。問題のある点は:
1. 「老婆心ですが」という言葉を使って相手を見下すような表現
2. 「学生であればまだしも」という比較による侮辱
3. 「常識に欠ける」という人格否定
4. 「気にする上司もいる」という脅しのような表現
5. 全体的に感情的で否定的なトーンを用いている
より適切な文章に修正すると:
お疲れ様です。
メールの返信について確認させていただきたいことがございます。
業務を円滑に進めるため、できるだけメールは受信後24時間以内(営業日)での返信をお願いできますでしょうか。
緊急の案件の場合は、可能な限り当日中の返信をいただけますと助かります。
ご多忙のところ恐れ入りますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
このように修正することで:
- 具体的な期待値を示す
- 相手を尊重した表現を使用
- 業務上の理由を説明
- 感情的な表現を避ける
- 建設的な提案として伝える
こうした表現の方が、相手も受け入れやすく、より良いコミュニケーションにつながります。
以上のように、上記のような簡単なプロンプトを入力するだけで、簡単にメール案を改善してくれました。 なお、ちゃんと相手を気遣うようなメールだと、パワハラっぽくないよと教えてくれるため、便利です。
まとめ
特に忙しいときやイライラしているときは、無意識にパワハラっぽいメールを送りがちになってしまうように思います。その際に、生成AIを良い感じに活用すると、未然にトラブルが防げてよさそうですね!