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NOCCA × NOCCAの戦略・テクニックについて

はじめに

 本稿ではシンプルだけれど奥深いボードゲーム、NOCCA × NOCCA(ノッカノッカ)の戦略・コツについて紹介します。最初に総論を述べたあと、序盤(乗っかり合いが起こるまで)・中盤・終盤に分けて説明してきます。

 本稿では、自陣から見て一番手前を1行目、一番奥に近いところを6行目と称します。また、一番左をA列、一番右をE列と称します。

A B C D E
6
5
4
3
2
1

 また、あるマスの上で駒が重なっている場合、一番下の駒から順番に記載していきます。例えば、下から白黒黒と積み上がっている場合には、以下のような記載となります。

白黒黒

総論

  • 勝敗のほとんどが駒をゴールまで運ぶことによって決まります。一手の差で勝敗が分かれることも多いため、圧倒的に先行が有利です。
  • 相手があと何手でゴールできるかを常に把握し続け、それよりも一手早くゴールできるようにしましょう。
  • 基本的に、攻め続けるのが勝つコツです。防御しなければならないとしても、あまり手数をかけないようにしましょう。
  • 意外と相手に乗っかられても不利になりません。駒を動けなくし続けるために、相手も乗っけた駒を動かせなくなるからです。自陣から4列目以降であれば、仮に相手が乗っけた駒を動かしてゴールを目指しても、先に自分の駒を相手のゴールに届かせることができるので、自陣から4列目以降であればあえて乗っかられに行くのも1つの手になります。
  • 相手が2つの駒を重ねている状態で、自分の駒を上に乗っけることができると、自分は1つの駒を動かせないのに対し、相手は2つの駒を動かせなくなり、非常に有利です。可能な場合には狙っていきましょう。

基本戦略

基本戦略は、以下の通りです。

  1. 序盤は、まずC列の駒をまっすぐ進めます。その後、A列又はE列の駒を斜め前に動かし、手前から3列目まで駒を持っていきます。

  2. 中盤は、白であれば4列目に白、白黒白又は黒白の2つを隣同士又は1つ飛ばしで4列目に作ります。黒であればば3列目に黒、黒白黒又は白黒の2つを隣同士又は1つ飛ばしで作ります。

  3. 終盤は、白であればB5からD5のいずれかに白黒白を作ること、黒であればB2からD2のいずれかに黒白黒を作ることで勝利を目指します。また、たまに自分の駒を斜めに動かすだけで勝つことができる場合があるので、見逃さないようにします。

以下では、これらのそれぞれについて説明していきます。

序盤(乗っかり合いが起こるまで)

  • 序盤は、いかに相手に乗っかられずに自分の駒を奥深くまで送ることができるかが勝負となります。具体的には、自分の駒を自陣から3行目に送り、相手が自陣から4行目に駒を送った場合にはすぐに乗っかれる状況を確保しましょう。
  • C列(真ん中の列)は、左右どちらにも動かしやすく有利です。そのため、最初はC列の駒を相手に乗っかられない範囲までひたすらまっすぐ前に進めていきます。
  • A列及びE列(端の列)は、動かせる範囲が狭く、初期配置では不利です。これに対し、B列及びD列はそのまま放置していても相手方の駒の防御に上手いこと使えます。そのため、C列の駒を動かした後はA列またはE列の駒を斜め前に進めます。

    先行の場合

  • 先行の場合、このような形を作れるのが理想型です(白6手目)。
A B C D E
6
5
4
3
2
1
  • 上図の場合、白は自分の駒を相手陣の近いところに送り込めているだけでなく、1列目の駒も相手に乗っかられずに3列目まで送ることができ、非常に有利です。これに対し、相手方は4列目まで駒を進めるだけでも乗っかられてしまう不利な状況となってしまいました。

後攻の場合

  • 後攻の場合、自陣から3列目(4列目)に侵入するのは多少難しくなります。そのため、中央ではなくA列またはE列を狙っていきます。
  • 具体的には、このような展開を狙っていきます(黒3手目)。
A B C D E
6
5
4
3
2
1
  • このようにすれば、黒は4列目まで侵入できます。そして、D6の駒をE3に重ね、D3への侵入を狙っていきます。相手がB列に駒を進めてきた場合には、A6をB5に移動させて防御します。すると、こんな形になります。(黒6手目)
A B C D E
6
5
4 黒黒
3
2
1
  • この場合、白はB4又はC4、黒はD3への侵入を試みることになります。

序盤の終結

  • 相手方が駒を進めてきて乗っかれる状況になった場合、あるいは自分が相手陣から3行目のところに2個以上駒を送れるようになった状況で序盤は終了です。ここから乗っかり合いが始まっていくことになります。

終盤について

  • 中盤の形は様々ありますが、終盤の勝ち方はある程度似通っています。そのため、中盤を説明するよりも前に、まず終盤にどのような形にすれば良いか説明します。白と黒で考え方は同じですが、便宜上あなたが白番だとして説明します。

6列目に白黒白を作り上げる

  • 6列目に白黒白と積み上げることができれば、あなたは次の番に駒をゴールさせ勝利することができます。

5列目に白黒白を作り上げる

  • では、6列目に白黒白と積み上げるにはどうしたら良いでしょうか。一番手っ取り早いのは、5列目に白黒白を積み上げることです。
A B C D E
6
5 白黒白
  • この状況で、C5の白をD6へと動かします。相手は、それを止めるためにC5の黒をD6へと動かします。
A B C D E
6 白黒
5
  • 残った白を6Dに乗っければ、6列目に白黒白が完成し、次のターンには白が勝利することになります。なお、この場合にはB6に残った白を移しても勝つことができます。
  • 逆に、あなたが黒だとしてこの状況で防御するにはどうしたら良いでしょうか。考えられるのは、B5及びE5に黒を置くことです。
A B C D E
6
5 白黒白
  • こうすれば、白が6列目のどこに駒を動かしても、乗っかってゴールを阻止できます。ただし、白は駒を2つしか使っていないのに対し、黒は3つも駒を使用してしまっています。2個の駒だけで相手のゴールに到達するのは至難の技ですので、圧倒的に不利な状況です。
  • 仮に白黒白ができたのがA列又はE列であれば話は変わります。
A B C D E
6
5 白黒白
  • この場合、黒は2駒で白2駒の攻撃を止めることができていますので、これらの駒が自陣の近くにあって不利なことを踏まえても、まだ戦える状況です。そのため白であれば、B5からD5のいずれかに白黒白を作る必要があります。
  • また、意外と斜めに1つの駒を進めていくだけで勝てる場合もあります。
A B C D E
6
5
4
  • この場合、白をB5、A6と斜めに進めていくだけで勝てます。(下図は次番が白)
A B C D E
6
5
4
  • また、白黒白でも同様の状況が生じます。

小括

  • 以上から、白であればB5からD5のいずれかに白黒白を作ること、黒であればB2からD2のいずれかに黒白黒を作ることができれば、勝利に大きく近づきます。そのため、中盤では、このような状況の実現を目指していきます。
  • また、たまに1つの駒を動かしていけば勝てる状況もあるので、このような状況を見逃さないようにしましょう。

中盤

  • 便宜上、あなたが白だとして説明します。B5からD5のいずれかに白黒白を作るには4列目の隣り合わせ又は2つ隣に白、白黒白又は黒白を2つ作ることが目標となります。
A B C D E
6
5
4 白黒白 白黒白
  • 例えば、上図の状況があったとします。この場合、A4の白をB5に動かしB6の黒がその上に乗っかってきたとしても、C4の白をB5に動かすことで5列目に白黒白を作ることが可能です。
A B C D E
6
5 白黒白
4 白黒 白黒
  • そうすれば、後はB5の白をC6に動かしていけば、白は勝利することができます。また、隣同士の場合、白黒白だけではなく白、黒白、白黒白の任意の組み合わせの場合でも、同様になりますので試してみてください。
  • このような状況を作り出すため、3列目に駒を集め、4列目に白、黒白又は白黒白を作れるように行動していきます。相手の駒に乗っけることができる場合には、相手が何手でゴールできるか意識しつつ、適宜駒を乗っけていきます。
  • また、防御について言えば、必要最小限で問題ありません。B1やD1に残した駒を有効利用して、最小手数で相手の駒を止めるようにしましょう。

まとめ

以上の戦略をまとめると、以下のようになります。

  1. 序盤は、まずC列の駒をまっすぐ進めます。その後、A列又はE列の駒を斜め前に動かし、手前から3列目まで駒を持っていきます。

  2. 中盤は、白であれば4列目に白、白黒白又は黒白の2つを隣同士又は1つ飛ばしで4列目に作ります。黒であればば3列目に黒、黒白黒又は白黒の2つを隣同士又は1つ飛ばしで作ります。

  3. 終盤は、白であればB5からD5のいずれかに白黒白を作ること、黒であればB2からD2のいずれかに黒白黒を作ることで勝利を目指します。また、たまに自分の駒を斜めに動かすだけで勝つことができる場合があるので、見逃さないようにします。

NOCCA × NOCCAの戦略・テクニックは以上となります。特に、中盤は相手の行動に柔軟に合わせて対応する必要があるので、後は練習あるのみとなります。ぜひ頑張ってみてください!