作品情報

- 発売日: 2013/11/26
- メディア: Prime Video
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評価
☆☆☆☆(最高評価は☆5つ)
※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。
ネタバレ感想
本作は、見終わった瞬間に良い映画だなと思った作品でした。刑務所から仮釈放されてしまって失意に陥っていたレッドが、アンディーの伝言を見つけて希望を見出し、「『必死に生きるか、必死に死ぬかだ』。これは正しい言葉だな。(Get busy livin', or get busy dyin'. That's god-damn right.)」と吹っ切れるシーンを見ていて、胸が熱くなると共にレッドを応援したくなりました。映画の終わりも、ハッピーエンドで良かったですね。
また、映画を見ていて、監獄の壁は囚人を逃さないための障壁であると同時に、長い間服役して変わってしまった囚人たちを外の世界から守る盾でもあると気付かされた時には、新鮮な驚きが感じられました。
ただ、本作は少し物足りないと感じる部分もいくつかあったかなと思います。
1つ目は、刑務所での生活や脱獄について、他の監獄ものの作品と似ている展開があることです。特に、囚人たちの間でいじめや争いが起こるという展開や、壁を掘って下水から脱獄するという方法は、既視感がありました。まあ、同じ監獄がテーマである以上、似たような展開が出てきてしまうのは当たり前なのですが。
もう1つは、ストーリーに少々難点があることです。例えば、アンディーが脱獄したことが分かったシーンについては、脱獄について特に伏線が貼られていた訳でもなかったので、ぽっと出の展開だなと思わざるを得ませんでした。あの小さいピッケルで脱獄すること自体は、序盤で明確に否定されていますしね。また、ストーリーで主に描かれるのは淡々とした刑務所の生活で、途中で少しだれてしまっているように感じました。この淡々さが、刑務所の日常をリアルに表しているのは分かっているのですが。
ただ、それらの点を差し引いてもなお、この映画は心に訴えかけてくるシーンが多く、魅力的な映画でした。どんなに辛い目にあっても自分にできることをやり続け、決して希望を手放さないアンディーの姿は、へこたれない人間の力強さを教えてくれますね。
また、最後のレッドのモノローグも、非常に印象的でした。
興奮してじっと座ったり考えたりできない自分に気づく。これは、自由な人間だけが、行方の知らない旅を始めたばかりの自由な人間だけが感じることのできる喜びだ(I find I'm so excited I can barely sit still or hold a thought in my head. I think it's the excitement only a free man can feel, a free man at the start of a long journey whose conclusion is uncertain.)
このモノローグを聞いて、自由な身であることのありがたさを感じると共に、自分もこんなにワクワクできるような希望を抱きつつ人生を過ごしていきたいなと思いました。
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