映画「イエスマン」感想：Do you wanna be a "Yes-Man"?

作品情報

イエスマン"YES"は人生のパスワード(吹替版)

なお、本作はイエスマンという同名の本に基づいています。

評価

☆☆☆(最高評価は☆5つ)

※以下は作品のネタバレを含むので、注意してください。

ネタバレ感想

　本作は、全ての選択にイエスに答える能天気な男の話かと思って視聴し始めたところ、序盤がイメージと真逆で驚きました。何に対してもNoと行ってしまう男性。たまには予定がある振りをして断ってしまうのが人間と思いますが、本作の主人公は筋金入りでしたね。

　そんな主人公が、セミナーをきっかけに一気にイエスマンへと転化する姿が、コメディチックであると共に少し羨ましくもなりました。様々なドタバタに巻き込まれつつも、最終的には幸せになっていくのは、見ていて清々しいかったです。

　そんな訳で、映画の世界ではイエスマンは幸せになった訳ですが、現実世界でイエスマンをやったらどうなるのでしょうか。幸せになるのは、少し難しいかと思います。なんでもイエスと言って新たな機会に飛び出せる代わりに、スパムに引っかかるわ、楽しくない出来事に参加するわ、幸せなことと同じくらい不幸なことも起きそうです。

　また、何かに対してイエスと言って参加することは、時間が有限である以上、その時間を使って本来できた何かにノーを突きつけることになります。多種多様な経験を積むのが良いこともある一方で、何かを極めると言うのもまた大事です。それを考えれば、イエスマンとなるのも考えものです。

　さらに、本作の主人公は、柔軟な性格を持っていて何でも楽しめるような人物でした。しかし、現実世界であれば慣れないことにストレスが溜まって、メンタルが不調になることもありそうです。人は無限に体力がある訳ではありませんから、疲れ過ぎて日常生活に支障をきたすこともありそうです。

　そういったことを踏まえた上で、僕は自分自身に問いかけます。

　Question. Do you wanna be a "Yes-Man"?

　Answer. Yes!

イエスマン “YES”は人生のパスワード