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「ライフ イズ ストレンジ」レビュー

作品情報


 ライフ イズ ストレンジは、iPhonePS4Xbox One等のゲームです。ジャンルはアドベンチャーです。全五章のゲームで、約二十時間で全てクリアできました。

 なお、暴力的表現が出てくるので、上記のトレイラーを見てこういう表現は厳しいと思ったなら、プレイしないことをおすすめします。

 また、iPhoneでは発売されていませんが、PS4等で、続編の「ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム」が発売されています。

評価

☆☆☆☆☆(最高評価は☆5つ)

レビュー

ゲームシステムについて

 本ゲームは、アドベンチャーゲームです。主人公のマックスを操作して、マップ上の色々な人に話しかけたり、ちょっとしたアクションを行ったりすることで物語が進行していきます。

 そして、他人と会話する際には、時折様々な発言の選択肢が表示され、選んだ選択肢によって時に物語が大きく変わっていきます。また、特定のアクションをしたか否かでも、物語が変わっていきます。

 また、主人公は写真学校に通っていることもあって、特定の箇所で撮った写真を集めるコレクション要素もあります。

 本作の大きな特徴は、マックスが時間を巻き戻せる能力を持っていることです。基本的には、どんな場面でも時間を巻き戻すことができるので、特定の会話をする前、アクションをする前に戻ることができます。そのため、全てを試したうえで、「最善の」選択肢、アクションを取ることができます。

 しかし、本作が面白いのは、その「最善の選択肢」が明確ではないことです。

 例えば、物語の中盤、主人公の目の前で友人とその義父が喧嘩するシーンがあり、そこで友人・義父のどちらに味方する発言をするか選ぶことになります。片方の選択肢を選んだ上で時間を巻き戻し、選択肢を選んだらどうなるか両方確かめることもできます。しかしながら、どちらの発言が「最善の選択肢」なのかは、その時点では分からないのです。片方の選択肢では友人との関係が悪くなり、もう1つでは義父との関係が悪化します。選択肢の結果を知ることができても、どちらが良いかは物語を進めてみないと分からないのです。

 全ての選択肢を試せるからこそ、逆説的に1つ1つ選択することが難しくなる。そんなゲームです。

ストーリーについて

 タイムトラベル物は、名作が多いです。バタフライ・エフェクトがその典型例ですし、近年ではSTEINS;GATEという名作もありますね。

 個人的には、本作はこれらの作品に匹敵する面白さを持ったストーリーだと思います。

 ストーリーそのものは、ネタバレになってしまうのでなかなか紹介するのが難しいですが、全5章のうち、後半に近づくにつれ、どんどん面白く、衝撃的になっていきます。そして、物語の終わりこそが、何よりも盛り上がり、何よりも重要なシーンになるので、非常に完成度の高いストーリーだと思います。

 また、主人公のマックスを含め、様々なキャラクターが登場しますが、皆魅力的な個性を持っており、そこもまたストーリーを盛り上げていますね。そんなキャラクターが織りなす、アメリカの(学生)生活がうまいこと描かれているように感じました。

 さらに、先ほどのゲームシステムの話と重なりますが、本作は、発言・アクションにおける選択肢の影響が非常に大きいので、自分が選択した結果というのを意識せざるを得なくなります。自分の選択が時に良かったり、時に悪かったり。自分が引き起こした結果だからこそ、より真摯に結果と向き合う事になります。そのため、ストーリーに対する当事者意識が強くなるのですね。そのため、ストーリーに対する没入感が高くなっています。

難易度について

 物語を進める上での難易度は高くありません。詰まってしまった場合でも、ヒントとなるような発言をマックスがすることがあるので、誰もがクリアできるでしょう。

グラフィックについて

 上記のトレイラーと同じ感じです。そして、マックスを操作して物語をどんどん変えていけることと相まって、結構没入感があります。

サウンドについて

 基本的に、BGMはありません。ただ、時折入ってくるBGMは凄く品質が高いです。

 また、効果音も品質が高いです。

まとめ

 本作は、タイムトラベル物のアドベンチャーゲームです。とりあえず、適当に時間を巻き戻してプレイしているだけでも楽しいです。

 また、アドベンチャーゲームでは、ストーリーが重要になってきますが、本作のストーリーは独特ですごく面白いです。タイムトラベル物が好きな方であれば、絶対買った方が良いです。すごく面白いです。そうでない方でも、アドベンチャーゲームとしてすごく面白いストーリーなので、多少値が張りますがおすすめです。

 また、主人公のマックスは写真学校の生徒ということもあり、写真がストーリーの中の大きな要素としてでてきます。そのため、写真好きな方にとっても非常におすすめな作品です。

 本作は、自分が今年プレイしたゲームの中ではベストの作品でした。


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