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ずっと真夜中でいいのに。「脳裏上のクラッカー」レビュー

作品情報

脳裏上のクラッカー

脳裏上のクラッカー

ACAねさんがアコースティックギターで歌ってるバージョンもあります。

レビュー

 ずっと真夜中でいいのに。(通称:ずとまよ)の2作目である、「脳裏上のクラッカー」のレビューです。

 本作を聞いて耳に残るのが、ACAねさんの高音部のパートですね。最初の囁き声のような歌声から徐々に盛り上がって行ってからのサビ。前作の「秒針を噛む」と比較してもずっと高い声は、歌声というよりも、思いのこもった叫びのよう。特に、最後のサビの部分は、心の中から感情が溢れ出しているような声で、非常にインパクトがあると同時に僕が好きなパートです。

 ボーカル以外で言えば、本作はベースが凄く良いですね。所々ベースがない部分があるからこそ、ベースが入っている部分の存在が一層引き立ちます。各所で入るスラップも非常に効果的で、生き生きとした感じを曲に与えています。ACAねさんの声とこの曲の雰囲気にぴったりですね。このPVの最後に書かれているように、このベーシストは櫻井陸来さんで、自分でバンドをやっていると共に、西野カナさんなど様々なアーティストのサポートに入っているみたいです*1。流石の実力ですね。

 さて、前作に引き続き本作の歌詞も所々謎です。「脳裏上のクラッカー」というタイトルから然り。PVを見たところ、クラッカーはパーティーで使うクラッカーですが、脳裏上とはなんぞや。脳裏とは、一般に頭の中を意味しますが、脳裏上だとどういう意味になるんでしょうね。頭の中なのか上なのか。「秒針を噛む」というタイトルといい、このようなちょっと不思議で独特な言葉づかいが、ずっと真夜中でいいのに。の魅力みたいですね。

 ただ、それ以外の部分について言えば、なかなか素直になれない思いがストレートに表れているように思いました。これが、ACAねさんの叫びのような高音部と非常にマッチしているんですよね。歌詞が心の奥までまっすぐ飛び込んでくるような感じがしました。

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