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ブラックマンデーの感想・戦略・テクニックについて

はじめに

 本稿では、株式投資の無常さを感じることのできる韓国のボードゲーム、ブラックマンデーの感想・戦略・テクニックについて解説していきます。

ブラックマンデー 和訳ルール付き | HonuGames

感想

・本ゲームは、4つの会社の株価を上下させながら低い価格で株を買い、高い金額で売り払っていかに儲けるかを競うゲームです。ある会社の株価を0まで下げる(破産させる)と他のプレイヤーが持っている当該会社の株を捨てさせることができる点が、スリリングで面白かったです。

・ただ、あまりにも簡単に会社を破産させることができるため、株を買うよりも買わない方が有利という場面が結構あったのがなんとも言えなかったです。最初三人でプレイしましたが、三人中二人は最初の所持金よりもお金が減るという展開に。。。

・ある程度テクニックを身につけてしまうと、かなり運任せになってしまうゲームのような気がします。気の置けない仲間とワイワイやるのが楽しいゲームですね。

戦略・テクニックについて

総論

・本作は、倒産のシステムがあるため、常に株が紙屑になる可能性があります。そのため、株を買う際には基本的に1ドル、2ドルのものを購入すると良いです。

・人数が増えれば増えるほど、自分の番が来るまでに自分が所有している株の会社が倒産する可能性が高まります。人数が増えると、1株たりとも売買しなかった方が結果的に所持金が高かった、となることもザラなので、いかに株を買うかよりも、いかに株を買わないか(有望な株のみを買えるか)が重要です。

・カードをいくら使っても、いくら交換してもデメリットはないです。ガンガン手札を使ったり交換して、周りのプレイヤーを倒産に追い込める手札を確保しましょう。

具体的な手順について

・このゲームは、序盤中盤終盤で特にやることは変わりませんので、全体的な指針について解説します。

・他のプレイヤーよりも多くの所持金を得る方法としては、主に①株式を売買して儲ける方法と、②相手が購入した株の会社を倒産させる方法の2つがあります。このうち、自分が株を購入した会社が他の相手により破産させられてしまうリスクがあります。これに対し、②の倒産を狙う方法については、こちらの資金が減ることはないためリスクがない一方、相手の所持金を減らせるためメリットしかありません。これに対し、そのため、基本的には②相手が購入した株の会社を倒産させる方法を狙いつつ、極まれに株式を買うと良いでしょう。

・②相手が購入した株の会社を倒産させるには、倒産に必要なカードをどんどん集めることが重要になります。そのため、いかに手札を使用又は交換して、新たに山札から倒産に必要なカードを引けるかが勝負となります。そのため、毎ターン手札を4枚ずつ交換していき、他のプレイヤーが株を有する会社を倒産させられる場合には倒産させていき、極めて限定的な場合に株を購入するというのが基本戦術になると考えられます。株式を購入したり、株価を変動させる必要がある場合には、なるべく多くのカードを使って、なるべく多くのカードを山札から補充できるようにします。

・これに対し、①株式を売買して儲ける方法は、他のプレイヤーに倒産させられる可能性があるため非常にリスキーです。そのため、以下の条件が揃った場合にのみ購入するようにすると、多少安定します。

(1) 現在の株の価格が高くとも$3以下
→値上がりした場合に儲かる幅が大きくなるだけでなく、倒産した場合でもダメージが少なくなります。
(2) 株を買った後に、株価を最低でも1回の最大変動額×1.5は上げられる(例:最大変動額が4なら、株を購入した後に株価を6以上上げられるような場合にのみ買う) →自分が株を買った会社を、他のプレイヤーが倒産させにくいよう、株を購入したあとに株価を上げられるだけ上げましょう。

これらの条件を達成することは、実際にはかなり難しいことが多いため、購入できるタイミングはかなり限られます。特に、どれか一種類の会社のカードを集めることを意識しないと、このような条件を満たすのは難しいでしょう。

・そのため、カードを捨てたり交換する際には、手元に一番カードが多い会社以外の会社のカードを積極的に使用・交換するようにします。また、倒産を引き起こせる11-13のカードは、会社を問わず優先して持っておくと良いでしょう。

まとめ

本作の戦略・テクニックは上記の通りです。ただし、本作はかなり運要素が強いので、負けたとしてもあまり悩むことなく、次のゲームに頭を切り替えていくのが良いかと思います。